エンジン発電機装備品
標準装備品の説明(1)複電圧仕様 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
DCA-125以上のエンジン発電機では電圧切替盤の配線を変えることにより、200/220V又は400/440Vの出力電圧を得ることのできる複電圧仕様が標準となっています。 また、DCA-13~-90のSPシリーズは複電圧仕様または400V仕様に対応できるようになっています。 |
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(2)遮断器 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
遮断器は、負荷回路の短絡、あるいは過負荷時(オーバーロード)時、安全、かつ速やかに電流を遮断して発電機を保護します。内部機構として、瞬時遮断要素とサーマルによる遮断要素を備えています。また複電圧仕様機の遮断器は200/220Vで設定されていますので、電流値が半分となる400/440V使用時は外付けの過電流継電器(サーマルリレー)からの信号により遮断します。 |
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(3)漏電遮断装置 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
漏電遮断装置は負荷機器に漏電が発生した場合、瞬時に電路を遮断して感電等の災害を防止します。 漏電保護回路の原理図を下図に示します。 回路は、漏電リレー、ZCT(零相変流器)、接地コンデンサ及び外部引き出し機構を装備した三相遮断器から構成されています。もし、負荷器に漏電が発生すると、漏電電流をZCTにより検知し、漏電リレーの動作電流(定格感度電流の50~100%)になると遮断器を動作させ、電路を遮断します。感度電流は感電防止を目的とした30mAを標準としています。また、接地コンデンサは漏電発生時の漏電電流を制限するとともに、見せかけの接地抵抗を大きくとり、できるだけ負荷側漏電点の接触電圧(感電電圧)を低くするものです。 SPシリーズの単相100V/110V補助出力の漏電保護は、25kVA以上では選択遮断方式(*1)、25kVA未満はトータル遮断方式(*2)を採用しています。
[漏電遮断器の設置義務] 移動式又は可搬式の機器は、使用する現場で機器毎に有効な接地を行うことは困難なことが多く、したがって、移動式又は可搬式の電動機器からの漏電による感電事故が多く発生しています。そのようなことから、昭和44年に労働省より移動式又は可搬式の電動機器に漏電遮断器を設置するよう通達が出されました。 その後、昭和47年労働安全衛生規則第333条による漏電による感電防止と第334条適用除外、及び、電気設備技術基準省令第15条(地絡に対する保護対策)により法制化されています。 ここで、移動式とは車付の空気圧縮機、移動できるベルトコンベア、ポンプなどで電車は含まない。可搬式とは、携帯用のドリル、グラインダーなどをいいます。 |
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(4)非常停止装置と警報表示 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
DCAシリーズには警報表示灯(又はモニタ表示灯)と非常停止装置が標準装備され、機械に異常が発生するとランプが点灯し、重大事故につながる異常については非常停止装置が作動してエンジンを停止させます。
注2:自動エア抜き装置が装備されていない機種に標準装備となっています。 |
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(5)並列運転仕様 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
DCA-125以上のエンジン発電機は手動で並列運転が行える機構が標準装備されています。特に、DCA-800SPMは全自動並列運転装置(自動同期投入、自動負荷分担装置)が標準装備されています。 |
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(6)リモコンユニット(新型自動アイドリング装置:RC-50) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
DCA-220以上のエンジン発電機には新型自動アイドリング装置が標準装備されています。新型自動アイドリング装置は、ワンキー操作(エンジンキーによる始動・停止)が可能であり、始動時のアイドリングを自動で行います(アイドリングタイムは20、100、300秒と切替可能、工場出荷時は20秒にセット)。また、運転モードは「低速」「高速」「自動」の3モードの選択ができます。 |
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(7)油量警報装置(ガソリンエンジン発電機) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
油量警報装置とはエンジン発電機の運転中のオイルレベルを監視し、規定量以下となると警報ランプを点灯させてエンジンを停止し、発電装置を重大事故から保護するものです。(警報ランプの表示は自己保持しません。) |