機械の正しい取り扱いについて
日常における正しい取り扱いは保守・点検の基本となるものであり、機械を安全に、そしてその性能をフルに発揮させ、故障の回避にもつながる需要な事柄です。 機械の使用前には機械に添付されている取扱説明書をよく読み正しい取り扱いと、安全作業に徹してください。
運転場所での注意点
- 地盤が安定しており、平坦な場所で、雨水等の浸水がないこと。 (不安定な場所での運転は振動の発生原因となり、ボルト・ナットの緩み、燃料や油等の漏れ及び配線の断線など時として、重大事故に発展することがあります。)
- 点検・整備を行える十分な広さがあること。
- 湿気やほこりの少ない場所を選ぶこと、特に、塩分を含んだ湿気は大敵です。
- 風通しがよく、エンジン排風及び排気ガスがこもらない場所であること。トンネルや洞穴では使用しないでください。また、室内では換気に十分注意してください。
- 機械の周囲には可燃物や引火性の危険物がないこと。
運転前の点検事項
- 機械の損傷や機械内部に異物の侵入、水分の浸水がないこと。
- 負荷機械の点検及び配線の傷、接続等が正常かどうか点検する。
- コンプレッサーについてはコンプレッサーオイルの点検とドレン切りを行う。
暖機運転及び、運転中の点検事項
防音構造のエンジン発電機・溶接機・コンプレッサー等はドアを閉じて運転する設計となっていますので、ドアを開けて運転しないでください。トラブルの原因となります。また、暖機運転及び運転中には次の点検を行い、機械の監視を行ってください。
- 漏油、漏水、異音、異常な振動および発熱がないこと。
- 機械の操作盤面の取付計器等により運転状態が正常であること。 (潤滑油圧力、冷却水温度、バッテリ充電状態、エンジン回転速度、出力電圧、負荷電流、エアー又は高圧水の吐出圧力など)
- エンジン排気色の点検
- 燃料系の点検
停止時の点検
機械の停止時には、終業点検を必ず行ってください。終業点検の励行により翌日の作業が快適、かつ、迅速に開始できます。