発電機の仕組み
1.発電機の仕組み
磁石の中で導線を動かしたり、導線を巻いたコイルの中で磁石を動かしたりすると、電流が発生します。
これが発電機の大元の仕組みです。
つまり、磁石やコイルを何らかの形で動かすことにより、電気を生み出すことができます。
2.電流別・発電の仕組み
直流発電機
最も単純な発電機です。磁石の間に置かれたコイルを回転させると、このコイルは帯電します。
この時、流れている電流は直流になります。
しかしながら直流をそのまま電化製品に繋ぐことはできないため、手回し発電機つきのラジオや懐中電灯など、発電機とセットになった電化製品などに使われています。
単純な分コンパクトなので、災害用のグッズとして重宝されています。
交流発電機
私たちが現在生活に利用している電流は、交流電流です。
直流電流を交流電流に変えるにはインバーターなどを利用する方法もありますが、最初から交流電流を発電できる発電機もあります。
直流発電機の場合は磁石の間に置かれたコイルが回転しますが、交流発電機の場合はコイルが固定されて磁石の方が回転するのです。
交流発電機は、そのままインバーターを通さず家電などを使えるため、小型発電機などに利用されています。
三相交流発電機
発電所など高い電圧の大電流を長時間にわたって発電し続ける発電機などに使われています。
コイルの数を3つに増やし、それを120度ずつずらして設置することにより、一つの回転子から3系統の電力が取り出せるのです。
非常に効率がよく、電気を送る送電線も3本で済み、回転磁界も作りやすいので大規模な発電機はほぼ三相交流発電機となっています。
3.発電機の燃料は?
発電機の燃料として利用されるものは、大半が軽油かガソリンとなっています。
大きな発電機はディーゼルエンジンが多いため燃料は軽油ですが、小さな発電機はガソリンエンジンが多いです。
他にも、ほとんど見かけませんがガソリンとエンジンオイルを混ぜた混合燃料や灯油を燃料とする発電機もあります。